すでに発売になっている第16回(5月号)では「Jリーガーの報酬」について、払う側=クラブの事情から取り上げています。
当然のことながら、サッカークラブにも予算があって、それに伴って選手人件費の総額が決まり、それを個々の選手に割り当てていく流れで、選手の年俸は決まります。
しかも、サッカークラブの場合、前年のシーズンを戦っている真っ只中(夏ごろ)に次年度の予算を決めなければならないため、かなりの部分で「見込み」によって動かなければならない……といった事情があります。
とりわけ親会社がなく財源の乏しいクラブはどうしても厳しい予算組みを強いられることになる。それが選手の補強や年俸にも影響を与えることになるというようなことです。
某クラブの経営者が言っていた「Jからの分配金をもっと」というのはこれらのクラブ共通の切実な願いであるようです。
さてそろそろワールドカップムードも高まってきました。
実は僕もいまハンブルクにいます。これを書いて、送信した後、AOLアレナでハンブルクvsレバークーゼンを見る予定。高原選手が出場すればよいのですが…。
でも「誰パス」はそんな周囲の喧騒とは無関係に、地道に日本サッカーを旅していきます。
次回(5月12日発売号)からは「スポンサー」について取り上げます。日本代表の大スポンサーであるキリンを中心に、これまでの流れを紹介するつもり。
ワールドカップのワクワクドキドキを楽しむ一方で、足元を見つめる姿勢をキープし続けたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。
セレッソ対サンガ戦を見て思ったのですが、セレッソには、黒部選手がいました。今季は浦和にいる黒部選手は、京都からレンタル移籍だったと思います。
通常の移籍や、登録抹消のほかに、レンタル移籍というのもありますよね。
レンタル移籍によって、選手が経験を積むというメリットがありますが、クラブ側のメリットは、どういったものがあるのでしょうか?
レンタル移籍は、やっぱり急場しのぎのようなものなのでしょうか?
幼稚な文で何をいいたいかわからないかも知れませんが、一つのテーマにでもなればと思いましたので。
(なのにレスが悪くて、すみません)
さてレンタル移籍。
クラブ側のメリットとしては、単純なことでは人件費の削減になります。
つまりチームに抱えたままだと(もし試合にまったく使わなくても)基本給を払わなければなりませんが、貸し出しすれば、その間は先方のクラブがギャラを払うということです。
借りる側のクラブにとっても「レンタル」なら高額の移籍金を払う必要がないので、割安ということになります(もちろん選手の年俸、年齢などによってケースバイケースではありますが)。
また選手のギャラそのものも、レンタル先ではそれまでより高めに設定されることもあるようです。その場合は選手にとってもプラスということになります。
もちろん在籍チームで出場機会がない選手が、試合に出るチャンスを得られる、ということが最大のメリットであるには違いありませんが。
ただし、(例えばJ2で活躍している選手をJ1がレンタルで獲得した場合などでは)、せっかく貸し出したのにまったく試合に使われず、戻ってきたときにはダメになっている、ということもあるらしいです。
両クラブと選手の事情がうまく噛み合えば、レンタルというシステムはとても有効だと思うのですが、色々と難しいこともあるということです。
レンタル移籍の選手が、完全移籍になるのは、クラブや選手にとって将来のビジョンがあっていいと思います。
しかし、レンタル先で出場機会がない選手はすごくもったいない気がします。
レンタル移籍の場合は、出場機会を保障する契約などは、ないのでしょうか?
選手とクラブ、そして僕たちファンが良いと思える契約ができるといいですね。