第8回では、J1、特にJリーグ史上初めて親会社からの「自立」した浦和レッズについて取り上げています。
「企業スポーツからの脱皮」を旗印に創設されたJリーグですが、現実には多くのクラブがいまも親会社からの補填(その名目は様々ですが)によってクラブ経営が成り立っています。
そんな中で見事に「自立」を果たし、そればかりかJ屈指の年間54億円の売上をあげているレッズが、未来へ向けて踏み出した布石「レッズランド」についても紹介しています。
続く第9回では、今度はJ2。レッズとは対照的に、経営難(収入難)にあえぐJ2クラブの現実についてレポートしました。
とりわけ補填してくれる親会社のないJ2クラブは、少ない予算での細々経営を余儀なくされています。それでも来季への見通しが立たないクラブも少なくない。
ただし、それは規模の違いこそあれ、J1の大部分のクラブも同じことです。自らが稼ぎ出している収入(入場料収入、スポンサー収入など)で賄えていないわけですから。
もちろん、J2の場合、見込める収入が低いだけにより悪循環に陥ることになるのですが。
次回は、過去3回の「J」を踏まえて、今後のJクラブ(リーグ)について考えてみる予定。ご愛読ください。